20161205_エクイティとフロー

早めに起きて、オフィスへ。暖かい。猿田彦でコーヒーを買う。スタンプが貯まっていたので割引かれる。たいした額ではないのだが、結構嬉しい。

市ヶ谷に行く日なので、正午ぐらいまでそれ以外の、フロー仕事を打ち返す。山手線から総武線に乗って、市ヶ谷へ。これぐらいの移動時間であれば、少々の考え事に丁度よく、あまり嫌ではない。一方ウィルスが怖いので、マスクをしている。昔から、吊革や手すりには、何だか触りたくない。

打ち合わせ2本と作業2時間をして、恵比寿に戻る。クライアントと会食し、23時頃帰宅、更にフロー仕事。

10社近い会社に、様々な関わり方をしている。大きく分けると、株式を保有する関係とお金を貰う関係とある。株式を保有しているプロジェクトの最も重要なことは、その株式の価値を上げて、最後実現させること。お金を貰うプロジェクトの最も重要なことは、お金をもらい続けること・その額を上げること・工数を減らすこと。これしかない。

株式会社の目的が株主価値の最大化であることを前提にすると、株主としての立場はその趣旨に合致している一方、業務委託や従業員には、若干の利益相反が見られる。もちろん長期的には、株主価値の毀損に繋がる外注先は切り捨てられることになるけれど、少なくとも毀損しない範囲内では、切り捨てられることはないがしかし、それが最効率である保証はない。

じゃあおれに株式を渡した方がいいかというと、そうではない。株式保有の有無に関わらず、最効率でミスが無いように取り組むから。株式の有無でその成果を変えるというのは、経営管理畑では、あまり想定されないのではなかろうか。一般的には。

株式を貰う代わりに安く業務提供をするというのは、会社にとってもおれにとっても十分にありえるオプションだろうけれどね。

 

 

 

20161203_ファンドのオフサイト@軽井沢_給与論

ファンドの合宿だ!とのことで、軽井沢にある大きな別荘に向かった。どうしても行きたくなかったのだが、社長が、「頼むから来てくれ来てくれ」というので、致し方なく。

行きたくなかった理由は、

- 会議はSlackでチャットにより行えばいい
- チームビルディングは株主価値とは無関係でゆえに必要ない
- 移動中にウイルスに感染するリスクがある
- 軽井沢は寒く、身体へのダメージがある
- 金と時間が無駄にかかる

端的に言えば、行く理由が一つもなかったから。ここまで自明な結論にズレが出るということは、もはや宗教の違いのようなものなので、拒否権発動するほどに会社の意思決定を覆そうと努力する気はない。

恵比寿から湘南新宿ラインで大宮まで40分。大宮で新幹線に乗換えて、軽井沢まで40分。1.5時間ぐらいで着いた。昔クルマで行ったとき、3時間ぐらいかかった記憶があるので、なかなかにびっくりした。車内では、土屋賢二のエッセイを読んでいた。

別荘では、インド2・スリランカ1・日本3・国籍ない人1、計7人で議論をした。トピックは、労務_組織設計 に包含される内容で、自分の担当領域ではないので、特に何もコメントしなかった。給与の話になって、端的に言えば、”おれの給与は低い。上げろ!”とインド人2人が言って、紛糾した。

この種の問題が何故議論になるのかわからない。

給与は、支給対象者をマーケットから再調達する際の必要支払報酬額であるべきだ。ただし、支給対象者が会社にいないケースにおける株主価値の毀損程度が、当該報酬を上回る限りにおいて。下回る場合は、そもそも雇用するべきではない。

特殊事項として、株主か否か、という問題はある。役員を含む全ての会社のメンバーは、株主のために働いている。従って、株主が会社から報酬を受取るという行為は、給与と株価上昇の2重取りになっている。非株主メンバーと同じ論理で報酬を判断するのは誤っている。

給与を判断する論理は、これぐらいでいいだろう。世の中ゆがみだらけだが。

今年最も経済的にも自分の人生においても無意味な時間を過ごした所で、恵比寿へ帰った。21時半に駅について、成城石井でおでんセットとちくわぶを買って、家で煮て食べた。懐かしい味がして、おいしかった。ちくわぶは東京ローカルの食べ物だと知ってから10年程経つが、未だちくわぶをおでんの盟主に据えない人を下に見ている。これもまた宗教の問題なのかもしれない。(”おでんはご飯に合わない。おでんを晩御飯にすると炭水化物が不足する。従ってちくわぶがその役割を担う。”という論理でこちらは武装しているのだが果たして。)

無意味、とは言ったが、社長はおれが行って喜んでいたようだったので、それが意味なのだろう。そもそもそれだけが理由だった。

ゆっくり本を読んで寝よう。

 

 

20161201_経費精算

朝まで本を読んでいたので昼前に起きる。すっきり晴れているが、地面は濡れている。湿度が高く、暖かく、心地よい。

オフィスへ。あまりやる気がなかったので、がんばって気を起こして、フローの仕事を。質問に答え、対応を打ち返し、人に仕事を発注する。あまり頭を使わない、反応するだけの時間。VISAのコーポレートカード、アグリゲーションできなかったので3週間前に開発者に頼んでいたものがリリースされ、完全に開通した。少しでも経営管理業務が効率化されるのは、嬉しい。ま、効率化を阻害する要因の殆どは、アプリケーションの不備ではなく、バカな人間の意思決定なのだが。未だに紙が郵送される。全く以て理解不能だ。

夕方からソフトウェア開発を1時間ほど。一気に進めるのではなく、毎日最低2時間ほど作業をしていくことにした。会計士/税理士が食い扶持のおれにとって、何か形のあるものを作る活動は異質で、総論それは楽しいことであるはず。楽しんでやることにした。

少し休んで、夜から再度、フローの仕事。夕方以降に来ていた話を打ち返す。

クライアントがアサインした別のコンサルタントが、業務従事時間3時間の出張に宿泊費を加算して請求していた。強く言って、抜いてもらった。自分の財布に関係ないし、そういう些細なことを指摘することに心理的コストがなくはないが、クライアントを含む関係各者にとって金銭的にプラスになる論理的説明ができる指摘は、必ずするようにしている。たまに地雷を踏んで爆発することはあるけれど、一定の原則を持って万事に当たるほうが、結果良い気がする。

前提条件と事実認定に気をつけて、論理的に正しかろうと判断される範囲内における金銭的メリット最大化、結局それをビジネスと呼んでいるよ。おれは。

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11月30日_ファンドのパーティ

突然再開する。強い日差しに寒い日だった。

Redpepperでラザニアを食べた。紹介された、ミュージシャンという方に会った。所得税、そしてゆくゆくは法人を設立するべきか、設立後はどう運営するべきか、という話をした。必要なら声をかけてくれ、ただ本当にどっちでもいい、ということをお伝えした。仕事は無限にあって、十分満ち足りている。あまり普段出会わない、純粋かつ情熱的で、好きな人だった。恐らくまた連絡が来るのではなかろうか。

赤福を頂いた。平にして持たなくてはならない。

猿田彦でコーヒーを買って、オフィスで作業。ファンドがカンボジアと再度貸付の契約をするので、その契約書づくり及び会社法上の手続書面を作って、役員へ回覧した。その他、横断的に様々な企業の様々な仕事を対応した。フローの仕事で終わってしまった。

夜はファンドの年次パーティが表参道で行われた。非常に苦手な場所で、最初からうまく立ち振る舞うことができなかった。途中から、会場を出て椅子に座り、ぼうっとしていた。ひとりひとりと丁寧な会話をしたい。ゆっくりと慎重に考え発言したい。興味の無い人に自分のことを知られなくない。立食スタイルだったが、立ったまま食事をしたくなかったので、ほとんど手をつけなかった。帰りにねぎしに寄ったことが、この夜の収穫だった。

既にとりくんで失敗だったチャレンジとして、このことはちゃんと覚えておかなくてはならない。おれはパーティが苦手だ。11月29日までの1ヶ月分の疲労と同量の疲労が1日で溜まった。風呂にゆっくり入って、好きなものを読んで寝ようと思う。

#68_20160818_経営管理で疲弊してます (゜-゜)

と相談されて、経営管理実務*を実際を見ると、超絶工数とカネ使って、かつ同時にグッダグダであることが、多い。(*経営管理全般= 財務・経理・労務・総務・法務 と定義してます)  汎用的な話であり、そして効率的手法は自明なので、展開します。
 
最も効率的な手法、それは、全部、丸投げすること。以下、各選択肢を否定しつつ、説明。
 
#ツールへ全部丸投げx
- 自動化を謳っているツールは多い(例えばMFクラウド会計シリーズとかSmartHRとか)が、全実務が自動化されるわけではない
- ツールに至る情報収集、ツール上の作業、ツールから外部への情報展開等、工数が費消される
- 各ツール間は連携していないため、経営管理全般の効率性の観点から情報フローと業務を構築する必要がある(そしてそんな文献やWEB記事が全然ない)
- ツールに流し込む情報を恒常的に生成する部分に案外技術が必要だったりする
- 専門知識を要する部分でミスが生じる(そしてどこがその部分かの判断ができない)
- ツール利用で、以前より相対的に効率性が向上する、という表現が正しい
 
#社内担当者へ全部丸投げx
- 日々変化する法令、ツール、事業、その他外部環境(銀行やファンドのテンションとか補助金とか)を、1社専属の担当者がキャッチアップし続けるのは困難
- 1人と雇用契約を結ぶことのリスク(経営してりゃわかるよね)
- 経営管理実務全ての専門性を持つ担当者をフルコミット採用するのにはリスクとコストがかかり、一方専門性を持たない担当者では結果として専門家をアサインする必要があるので同じくコストがかかる(以下で類似パターンを記載)
 
#各専門家へ全部丸投げx
- 専門家に仕事をしてもらうために会社内の情報を専門家へ展開する部分に工数がかかる
- 経営管理の要素(財務、経理…)ごとに専門家が分かれており、工数とカネがかかる。要素横断的な最適解を提供されない
- 経営管理全般の効率性の観点から情報フローと業務を構築するという視点がない 
- 他手法に比べ圧倒的に高くなる
 
#横断的専門家へ全部丸投げ◎
- 経営管理全般に専門能力と経験があって、最新ツールに詳しく、かつ社内担当者として全て担ってくれる専門家をチームに入れる
- SlackとGoogleAppsに入れて、全部情報共有して、社内の人として外部とのやりとりもさせる
- 当該担当者にフローと業務を構築、マニュアルを整備させれば、当該担当者+大学生バイトだけで本気の上場準備ぐらいまでいける(上場準備実務もやってもらっちゃえばいい)
- これが会社経営における経営管理業務の完全自動化
 
論点1_そんな横断的専門家は存在するのか
- いる。実際数名知っている。
 
論点2_でも高いでしょ?
- フルコミットである必要がない&業務委託契約にすれば、抑えられる
- 高い人間に将来の夢を見せて現在安く働いてもらうために、エクイティは存在する
- 短期的にも長期的にも、その他選択肢と比べ相対的に安くなる
- 感情に訴える手もある。完全に理念に共感したら、一緒に働きたいなと思ったら、この人達好きだなーと思ったら、特に金銭的報酬を気にしないかもしれない
 
論点3_その方法じゃなくてもうまくいってる会社沢山あるよ
- 効率の話をしている。プロジェクト成功の確率が上がる、というだけだ
 
ーー
 
以上。株主価値最大化目的の経営資源の効率的分配の観点から、経営者たちの工数資源をいかに経営管理実務から引き剥がすか、というのはもっとも重要な要素のひとつ。そして経営管理実務は、一般に思われているより工数もカネも最適化することが可能。あまり適当に考えず、ちゃんと探してちゃんとアサインすればいいのになーとよく思う。
 
(おれはもう追加仕事は受けないよw もちろん友達なら相談は乗るけど…)
 
 

#67_20160809_習慣を変える

結局自分を変えるというのは習慣を変えることと同義で、そしておれは自分を変えるのが好きなので、よく習慣を変える。

ここ半年のはやりはココナッツオイルコーヒーとランチサラダ、あとはスクワット、そして瞑想であった。そこに、先週からAmazonが定額読み放題サービスをはじめたことにより、乱読、というのが加わりそうだ。ここまで自由に本を読む機会を与えられたのは人生ではじめてのことで、この体験は非常に楽しい。おれは医者が書く脳や身体の本が大好きなのだが、一方で金を出して買う本は専門書だけで、従って本屋でちらと立ち読みするだけであった。嬉しい。

昨晩は朝方まで読書、軽く寝たあと10時には仕事場へ。Evernoteやメール、チャットが散らかっていたのでまず整理しつつ、イチロー3000本安打のインタビューを観る。日本語が母国語であることは、イチローのインタビューをダイレクトに理解できること、森博嗣の小説を原文で読めること、この2点のみを以って十二分に正当化できる。イチロー、あまりに素晴らしい。盲目的全肯定をしてしまう、数少ない対象。

ランチはアトレ西館4F、成城石井横。最近同じサラダを食べ続けている。いい量と質。ローストターキーとナッツが散らされており、それが良い。快適。

12時半からファンド案件。スリランカへの追加投資に関する、投資委員会の電話会議。基本的にスリランカ人とインド人が何か話しているが、聞き流しつつ資料を精査。将来数字の分析はおれのスコープ外と勝手に定義して、Valuation論理にミスがないか、ついでに投資実務のまとめを一人でチクチクと。新株発行のValuationをPBRでやる際、参照するPBRは当該TransactionのPost-PBRとの比較による、という部分にちょっと頭を使った。ちょっとだけ。スリランカは8月中に8つぐらいのTransactionを連続的に実行しなければならず、まぁまぁ不安がある。ひとつひとつ丁寧に対応させてもらえば(おれに)大丈夫なのだが、果たしてどれほどグリップできるのだろうか。できる範囲内でできることだけを、完璧にやることに、集中するしかない。他人は自分じゃどうにもならないのだから、完全に考慮外だ。最初の投資目的で設立した現地会社の清算プロセスの指示を現地メンバーへ出して、とりあえず今日はクローズでよかろう。

ミャンマー案件用の日本語チャットを見たら、現地駐在とファンドの社長が利息計算方法について不毛な空中戦を繰り広げていた。互いに中途半端な知識同士だからふわふわしている。少し整理してあげ、眺めていると、一定の結論に達したようだ。おそらくもう2転3転するだろうけれど、それもおれの管理不能領域だし、現時点での対応は無駄なコストが多そうだから、積極的放置。

公認会計士事務所のクライアントである、製造業の経営管理の流れがよくなってきた。やはり全ての根源に整理はある。整理が至極。整理最高。

社会の構成員は、それぞれの持場で、その範囲内で、全力で頑張ればいいのだ、そう思った一日だった。

#66_20160802_「なぜウチの会計士は使えないのか」

「なぜウチの会計士は使えないのか」

経済社会における自分のポジション上、ベンチャー役員とかVCから、この質問を受けることが、本当に多い。単純な構造なのに、びっくりするぐらい多い。そこには、明らかな情報の非対称性があって、いつも説明を強いられる。面倒なのでメモ化してコピペで都度送っていたのだが、もしかしたらそんなに無価値ではないのかも…と感じたので、ここに公表します。

<ベンチャー企業に入ってくる会計士>
・多くが監査法人から転職してくる
監査法人では、監査だけをしている
・ゆえに、例えば以下のことをしたことが「ない」。 [財務諸表・仕訳作成 / 税金計算・納税 / Valuation・DD・財務モデル作成 / 営業 / プロジェクトマネジメント / GoogleAppsやSlack,Qiita,Trello等一般的仕事ツール利用 / 会計ソフトや税務申告ソフト、労務管理ソフト等専門仕事ツール利用 ]
・上司も部下も同僚も全員同じ環境の会計士

<ベンチャー企業で想定されがちな役割>
経営管理全般(財務・経理・労務・総務・法務)
・仔細は省略するけど、銀行/ファンドと交渉したり財務モデル起こして事業計画引いたり仕訳切ったり源泉税納付したり社保手続きしたり給与計算したり資料を整理格納したり経費申請プロセス作ったり登記したり組織決定の会社法書類整えたり

<結果どうなるか>
・できることと、現実との間のギャップに直面する
・結局、分割して専門家ごとに丸投げ(非効率・コスト増・存在意義△)
・結局、そのまま対応可能な人間に丸投げ(難易度高・存在意義△)
・結局、自分で非効率なまま全部やってどこかのタイミングで破綻or高コスト状態で最後まで

・結果、当該会計士も会社もハッピーじゃない

<どうするべきか>
監査法人直後の会計士の価値は、会計基準と内部統制に詳しいこと。細かい作業を根気よくミス少なくこなすこと。
・=上場準備担当者ポジション、IR担当者ポジションには向いている。経営管理全般の管理者や実施者ではない。ゆえに、参画は、上場が見えてきたSeriesB後ぐらいからが望ましい。
・共同創業者として、経営管理全般を任せたいなら、ベンチャー企業での経営管理(当然財務領域含む)経験のある会計士、もしくはFAS投資ファンドと税理士事務所への勤務経験のある会計士を発見する必要がある。
・しかしもちろんそんな人間は需要過多で枯渇しており、ゆえに高価格で、創業直後の低収入時代を甘受してくれる可能性が低く、従ってまぁなかなか見つからない。
監査法人直後ではなく転職を挟んでいる場合、そこで身につく実務能力を具体的に定義して、何ができるのか、を都度考えるべき。抽象的に経営管理〜とすると、監査法人直後の会計士を採用した場合と同じ問題に直面する。

以上。「00(上記ギャップ直面中)な状況なのだが、助けて欲しい」と言われ、ベンチャー企業内の経営管理担当会計士を、外注として指導したりするのだが、なかなかに両者不幸だなーと感じる。しかし、”枯渇している”のは、会計士業界の問題であって、会計士1人1人が自分の立場と経済社会における需給を把握して、RPGのレベル上げのように実務能力向上に努めるべきだ、と思うね。…短期的解決策を提供できずすいません。